数寄屋造りの爲三郎記念館を電気火災から守る!―河村電器産業(愛知県瀬戸市暁町3―86、TEL0561―86―8111、水野一隆社長)は、トラッキング火災を未然に防ぐ世界初の検出回路を搭載したコンセント「プレトラックコンセント」を古川美術館(名古屋市千種区)の分館である「爲三郎記念館」に寄贈した。
トラッキング現象とは、長期間コンセントにプラグを差し込んだままにすると、プラグ周辺にホコリがたまり、湿気が付着し、プラグの刃の間で微小な放電が繰り返される現象。放置すれば、プラグの絶縁状態が悪くなり、発熱や突然の出火に至ることがある。
プレトラックコンセントは同社が開発した独自の検出回路を搭載したコンセントで、トラッキング現象の初期段階を検知し、電源回路を遮断し、ブザー音とランプで知らせる。プラグのわずかな放電も検知することができ、ブザー音がしたら、プラグを抜いて清掃するだけで、トラッキング現象による火災を未然に防ぐことができる。
古川美術館は、初代館長古川爲三郎氏が長年にわたって収集してきた美術品を寄付し、1991年に名古屋市池下に開館した。同美術館の分館である爲三郎記念館は1934年に急勾配の斜面に建てられた木造の建物で、数寄屋造りの母屋と、日本庭園、茶室から成り立つ。