ITホールディングスグループのインテックは19日、IoTの実証実験環境の構築からシステム開発、IoT活用の効果検証を支援するサービス運用までを一貫して行うIoT向け共通プラットフォームサービスの提供を開始する。
同社は、IoT導入を検討している企業やIoTを活用したサービス展開を検討している企業向けに、IoTに必要なデータの収集、蓄積、分析、可視化の機能だけでなく、オープンデータなどの周辺情報もデータセットとして提供する。これによりIoT導入を安価で迅速かつ安全・安心に構築・運用できるようになる。
例えば、製造業では資産の効率化、予測保全、省エネ運用、サプライチェーン管理などに活用できる。工場全体のKPI(重要業績評価指標)を見える化することで、機械などの資産活用の効率化や納品した機械の生成ログ情報による故障発生の検知、エネルギー効率の良い運用の実現、サプライ管理などに最適。プラント、インフラ関連では、電力・ガス・水道業界の運用効率化、設備最適化に利用可能。個々の機器が生成するログ情報と、天気や温度などの環境情報も処理することでより実世界の状況に応じた運用が可能になる。
そのほか、ヘルスケア分野でスマートフォンやウェアラブルデバイスからの情報で日々の行動を管理し、適切な食事や運動のアドバイスなどの利用を想定。リテール業界での顧客向けプロモーション、在庫・棚管理などにも使えるとしている。
基本パックは初期費用10万円から、月次費用20万円から、契約期間1年から。位置情報やエネルギー、製造機械分野などをターゲットに、4年後に10億円の売上げを目指す。