日本航空など3社 “着るIoT”で作業者の体調管理 那覇空港で実験開始

日本航空とNTTコミュニケーションズ、東レの3社は、機能性繊維素材「hitoe」を活用し、IoT技術で空港の屋外作業者の体調を管理して、安全な作業環境を作る実証実験を那覇空港で開始する。

hitoeは、東レとNTTが共同開発した、着るだけで心拍数や心電波形などの生体情報を取得できる機能性繊維素材。今回の那覇空港では、hitoeウェアとトランスミッタ、安全管理システムで仕組みを構築し、hitoeウェアから生体データを取得。トランスミッタに内蔵した三軸加速度計で着用者が転倒していないかを推定し、作業者の状況をリアルタイムに監視する。

空港での荷物の輸送や航空機誘導などの空港地上支援業務は屋外作業になり、暑さ対策が必須となる。

今回は、作業者の心拍数などの生体データのリアルタイム取得や分析、遠隔モニタリングの有用性について実験し、その後、他のエリアの空港で暑さ対策以外の体調管理の検証を進める予定となっている。

さらに、今後はGPSやビーコンの活用による着用者の位置情報取得機能の開発も検討。労働環境以外に、福祉介護施設や高齢者見守り分野での活用を目指す。

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