系列脱皮とオープン化の好機 世界とつながる工場で受注拡大【前アマダ専務高木俊郎のニッポン製造業再起動!】

夏の終わりに世界が揺れている。中国発世界経済の変調は、日本の中小製造業の足元を直撃し、輸出関連業種の受注減が顕著になってきた。

日本の製造業は、グローバル市場の変化に大きく左右されるが、残念ながら、インダストリー4.0の提唱する(世界とオープンで)「つながる工場」は実現していない。中小製造業の多くも、系列組織(ピラミッド)に依存し、世界と「つながらない工場」となっている。

日本でも「つながる工場」の重要性が日増しに注目され、(日本版インダストリー4・0の)IVIコンソーシアムも立ち上がり、大手製造業を中心にオープン化に向けた準備活動が始まっている。

中小製造業にとっては、「つながる工場」は未来の羅針盤である。グローバル市場に「潮目の変化」が顕在化した今こそ、好機到来。系列脱皮とオープン化を目指し、「世界につながる工場」で受注拡大を目論む時がやってきた。

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