azbilグループのアズビルトレーディング(東京都豊島区北大塚1-14-3、TEL03-5961-2161、清水伸郎社長)は8月27日、小型サーモグラフィによる温度情報を使って不良品の発生を抑える検査システム「サーモグラフィ良否判定システムKiT」を発売した。
同製品は、温度を切り口として品質管理の課題を解決。サーモグラフィで取り込んだ対象物の表面温度の分布情報にもとづいて、その面積や長さ、温度異常を瞬時に解析して異常を発見する。
画像処理機にサーモグラフィカメラを3台接続でき、最大120ms(500回/分)の高速判定、最大20種の同時判定が可能。タッチパネルによる簡単操作で、ユーザーで良否判定を簡単に使いこなすことができる。
ホットメルトの異常検査やヒートシール検査といった生産品の良否判定、物体表面に温度変化が出る成型品の品質管理、充填物の容量検査、食品製造時の温度管理などに活用できる。
例えば、ホットメルトで溶かした接着剤で段ボールを接着する工程で、量の増減、位置ズレ、飛び散りなどの接着不良を検出できる。
販売価格は、カメラ1台1システムの最小構成で250万円から。初年度40システム、5年間で500システムの販売を目指している。