横河メータ&インスツルメンツ(東京都武蔵野市中町2-9-32、TEL0422-52-5511、山崎正晴社長)は、汎用電力測定器デジタルパワーメータ「WT300Eシリーズ」4機種を8月25日から発売した。価格は14万8000円~47万9000円。2015年度3000台、16年度6000台の販売を計画。
新製品は、13年に発売したWT310/W330シリーズの後継機種。測定精度の向上と機能の追加をしながら、求めやすい価格を実現した。
電力の測定精度が従来製品のプラスマイナス0.2%から、小型電力測定器でトップクラスのプラスマイナス0.15%に向上。
上位機種と比較しても遜色のない高い精度を実現したことで、家電/OA機器などの開発時の性能評価や、厳しい電力規格に対応した出荷検査に使用できる。
また、通信方法は産業用ネットワークに広く採用されているオープンな通信プロトコルModbus/TCPに対応しており、性能評価装置や生産ラインの検査装置などに組み込む使用時に、対応したレコーダやPLCとPCを経由せずに直接接続することが可能。
さらに、積算電力量を連続して測る場合に、低負荷用と高負荷用の測定レンジ変更を自動的に行えるオートレンジ機能を見直したことで、負荷が大きく変動してもレンジを変更する回数を減らせ、寸断の少ない連続した測定ができる。
主な対象市場は、テレビ、エアコン、冷蔵庫、照明器具などの家電メーカー、モーターなどの産業機器メーカーなど。