千葉県は4日、タイ工業省工業振興局との間で中小企業進出支援などを盛り込んだ業務協力に関する覚書(MOU)を結んだ。
同局が日本の自治体・経済団体と結ぶMOUは今回が15件目となる。
千葉県はこれまで米国ウィスコンシン州、ブラジル・パラー州と姉妹都市提携をしているが、外国の政府機関とのMOUはタイが初めてとなる。
タイ工業省で行われた調印式でアチャカ工業相は、「タイ企業が既存の資源と先進技術を融合させ、安定した持続可能かつ創造的な経済を作り上げる上で貴重な機会となる」と覚書を歓迎。最新技術・ノウハウの移転推進を求めた。
これに対して、「おれは男だ!」がタイで放映されたことで今もファンの多い森田健作知事は「観光・食・ビジネスと幅広い分野で相互協力関係を持ちたい。一過性ではなくウィンウィンの関係を継続させていきたい」と応じた。
さらに、日本の中小企業がタイでの視察を希望する場合は、千葉県が企業の要望をまとめ視察をアレンジするなどの支援体制を整えていく考えも示した。
なお、千葉県は中小企業のコア技術を明確にすることでタイと日本の産業補完を進める「お互いプロジェクト」にも14番目の地方自治体として参加する。