川崎重工は、可搬質量1tの超重可搬・高剛性ロボット「MG10HL」を12月2日から発売する。同社としては最大のロボットとなる。
最近、自動車や船舶、鉄道車両、航空機など、1tを超える鋳造品や鍛造品、資材・建材など、超重量物の搬送ニーズが高まっている。
今回、これまで同社で一番大きかった最大可搬質量700キロを大きく超える1tの超重可搬ロボットを開発した。
同製品は、最大リーチ4005mm、上下ストローク4416mmの広い動作範囲で、最大1tの重量物のハンドリングが可能。第1軸から第3軸の各軸にモータを2個ずつ配置し、高トルクおよび重可搬質量を可能にした。また、第2軸と第3軸の駆動機構にボールネジを採用し、カウンターウェイトを使わずに重可搬質量を実現。従来にない剛性を生かして耐高反力性が求められる用途への活用を期待している。
さらにロボット本体は軽量・コンパクトで、設置レイアウトの自由度を高め、対象物の変更に柔軟に対応できる汎用性にも優れている。
同製品は12月2日から東京ビッグサイトで行われる「2015国際ロボット展」に出展する予定。