日東工業は、シンガポールの配電盤メーカー、ギャザーゲーツ社を買収し、子会社化する。ギャザーゲーツ社の親会社である同国のナチュラル・クール・ホールディングスから全株式を29億1400万円で11月に取得する。
日東工業は、成長著しい東南アジアにおいて配電盤のビジネスを構築するため、タイでの内資型販社の設立を皮切りに、東南アジアでのマーケティング強化と製品の供給体制の整備を行ってきた。
ギャザーゲーツ社は、シンガポール、マレーシアを主要マーケットとし、分・配電盤、制御盤などを製造・販売する。2014年12月期の連結売上高は42億300万円、連結営業利益は1億200万円となっている。
今後、ギャザーゲーツ社への役員の派遣も検討し、配電盤関連の技術を提供、海外売上高の増加に結び付ける。
日東工業の海外工場は中国とタイに続き3カ所目。今回のギャザーゲーツ社が加わることでグローバル化する現地の日系企業、急成長する東南アジア市場への営業体制を強化する。