パナソニックは、IoT/M2Mデバイスをハッキングやなりすましなどのサイバー攻撃から守る暗号・認証モジュールを開発。従来、実装が難しいとされてきたパソコン並みのセキュリティを実現した。
同製品は、パナソニックAVCネットワークス社が開発。決済端末など数多くの製品で実績のある独自の暗号実装技術を組み込んであり、CPUやROM、RAMなどのリソースに使用制約があるIoT/M2Mデバイスでも軽量・高速に動作できる。例えば、膨大な処理時間を要する証明書の鍵生成であってもIoT/M2Mデバイス内部で実行できる。
また、暗号・認証モジュール開発と同時に、各種セキュリティ対策のサービス基盤を構築し、10月から順次提供する予定。IoT/M2Mデバイスへのなりすまし行為を防ぐ「端末証明書発行」、未知のサイバー攻撃を防止する「サイバー攻撃検知・分析」、ログ収集や攻撃対策を行う「リモートメンテナンス」を準備する。製品への実装コンサルから認証サービス、さらには製品の保守・運用までを同社だけでトータルに提供できるようになる。
「端末証明書発行」はシマンテック社と、「サイバー攻撃検知・分析」はセキュリティベンダー各社と協業で展開する。
同社では、IP-PBXや監視カメラから展開を図り、自動車産業や物理セキュリティ業界、エネルギーマネジメント業界、医療業界などの各種機器に対しても積極的に展開していくとしている。