サウスコ・ジャパン(大阪市此花区島屋6-2-82、TEL0120-111-757、渡邉哲哉代表取締役)は、コンピュータやサーバの筐体(きょうたい)を格納するエンクロージャ、機密情報書類を保管するキャビネットなど、厳重なセキュリティ管理が求められるラック用途に向け「自己制御型電子ロッキングシステム」を発売した。
新ロッキングシステムは、制御装置、電子ロック機構、電源の各機能がすべて本体に組み込まれており、配線や接続が不要な一体型システム。機械式ロックで運用している既存のエンクロージャやキャビネットにシステムを導入することで、容易に電気式ロックへ切り替えることができる。
また、機械式ロックで用いていた物理的な鍵の管理が不要となるほか、電子署名などの監査証跡(情報システムの処理記録)を残し機器へのアクセス状況を遠隔監視することも可能。
さらに、ネットワーク接続された電子アクセスソリューション(EAS)と同様に、建物に導入されている既存のビルセキュリティシステムとの統合によるアクセス制御も可能で、ビル内で利用されるRFIDベースのカードアクセスシステムと同じIDバッジを使用して、キャビネットなどラックレベルのアクセス権を確立し制御することもできる。
しかも、自己制御型電子ロッキングシステムを搭載したキャビネットは、RFIDバッジを使用して開かれるたびにアクセスログがデータとして蓄積され、利用履歴の管理が可能になる。
データセンターでは、コンピュータシステムへの不正侵入といったネットワーク環境のセキュリティだけでなく、キャビネットの開閉管理といった物理的なセキュリティに関しても、高い信頼性が求められており、同社では、こうしたデータセンターなど情報セキュリティの強化に積極的な産業分野に向けて需要開拓を進める。