日本電気制御機器工業会(NECA、曽禰寛純会長)は14日、「NECA経営セミナー2015」を、東京・芝公園のAP浜松町で開催し、約60人が参加した。
冒頭、曽禰会長が「このセミナーも06年にこの名称にして10回目の開催となる。今回のテーマは、中堅・中小企業の参考になり、NECAの推進している3Sの一つである国際標準・グローバル化をテーマにした。今後の経営のヒントにしていただきたい」とあいさつした。
講師は、ダヴィンチ・ブレインズの下川眞季社長が「異分野こそアイディアの宝庫~モノづくり・匠の技はフィールウェアの時代へ~」、安川コントロール技術渉外担当の濱田健次郎氏が「国際標準を活用する事業戦略」と題して、それぞれ講演した。
下川氏は、ソニー時代に感じた「かわいい」という感性を「フィールウェア」と名づけ、ハードウェア、ソフトウェアに続く第3のウェアとして、ものづくりを支援している。下川氏は「技術を見える化することで、中小メーカーでも世界が認めるすごい技や製品が生まれる」と強調した。
濱田氏は、国際規格制定の審議で豊富な経験を有している。日本政府がインフラ輸出として注力している鉄道車両と運行システムの中で、特にリードスイッチの役割と国際動向などについて触れ「国際市場での拡大につながるような標準化戦略が重要である」と述べた。