不二電機工業は、色弱者も色の違いがわかる「カラーバリアフリーLED」を開発した。「カラーバリアフリーLED」とは発光波長を色弱者にも色の違いを認識できる範囲に限定したLEDで、橙(だいだい)、青緑、青の3色を展開。表面実装タイプ、3528サイズ(3.5ミリ×2.8ミリ)で提供する。
同製品は、2015年度「CUD検証」に合格。色覚の個人差を問わず、できるだけ多くの人に見やすいカラーユニバーサルデザインに配慮して作られたと、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が認証している。近年、様々な分野でバリアフリー化の動きが加速しているものの、色弱者に配慮した設備は少なく、交通インフラをはじめとする多くの分野においてその導入の必要性が高まっている。
同製品を表示機器に採用することで、光の点滅が確認しやすくなる、色の変化や違いが認識しやすくなるなどの安全面でも大きなメリットがあり、同社では鉄道用の表示灯への展開を予定。引き続き安全安心な社会インフラを支える製品提供を推進していくとしている。