アズビルは、工場の設備管理業務全般を支援するアプリケーション「EneKarte(エネカルテ)」の新バージョンとして、Androidタブレットを採用した「R200」を15日から販売開始した。価格は300万円/システム(Android版携帯端末を除く)から。初年度に2億円の売り上げを目指す。
EneKarteは、巡回点検用入力端末で、電子化した作業手順書の参照および点検結果の即時入力により、現場での見逃し防止や異変の気づきにつながる。定期保守の計画、実施予定の通知、交換部品の履歴管理や作業報告書管理により、計画保守の実施を支援でき、さらに故障履歴の管理や集計・分析が可能で、設備管理業務担当者間でこれらの情報共有を推進することで、故障復旧時間の短縮や現場のノウハウの伝承支援にもつながる。
今回、Windowsタブレットに加え、操作が感覚的に分かりやすい汎用のAndroidタブレットに変更した。市販品でも使えるため初期導入費用を低減できる。
また、サイズも従来の7~12インチから、主要サイズを6インチ以下としており、小型で操作性が向上し、経験が少ない作業員でも操作しやすくなっている。
しかも、英語版も追加しており、国内同様、長期にわたり操業している海外の生産拠点や、英語が共通言語である大型船舶などでも、効率的な設備管理が可能になる。