三菱電機の技術者たちがモノづくりを競う「第38回三菱電機グループ技能競技大会」の全社大会「精密仕上げ」競技が1日、名古屋市東区の同社名古屋製作所で開かれた。
この大会は技能の伝承、技能水準の向上、トップレベルの技能者の育成などを目的に毎年開かれている。今年は全国の同社製作所ごとに開かれた予選に現業の職場から2490人が参加、決勝戦の位置付けとなる全社大会には10職種120人が出場する。
10職種の競技は同社の10製作所で順次開催されるが、最初に名古屋製作所で「精密仕上げ」競技が行われた。
その課題は、図面に従って複数の異なった金属材料から、5部品を弓ノコで切り出し、ヤスリで高精度に加工した後、組み立てるというもの。各部品の寸法精度・平面度の把握、ヤスリの選択、仕上げ加工などの総合的な技能が求められる。
この競技には全国の6製作所から予選を勝ち抜いた21歳から27歳までの10人が参加、約2カ月間にわたる特訓の成果を競った。
11月末までに配電盤組み立て、金属塗装、フライス盤、ろう付け、電子機器組み立てなどの9競技も同社各製作所で開かれ、12月22日に表彰式が行われ、優秀者が表彰される。