富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町12-5、TEL03-3664-5811、清口正夫社長)は、FA機器制御の高性能化や多機能化、自動化を実現するメカトロニクスパーツ(構成部品、機器・装置)の報告書「2015年 注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査」をまとめた。15年のメカトロニクスパーツ市場を1兆6770億円(14年比104.6%)と見込み、18年には1兆8684億円(同116.5%)になると予測している。
15年のメカトロニクスパーツ市場は、自動車関連を中心に設備投資が引き続き堅調。スマートフォン関連も既存ラインの改善需要が継続すると見ている。
今後の懸念材料は中国市場の動向で、回復基調にある先進国への影響も含めて不透明感が残るという。ただ中長期的には、新興国の生産ライン自動化需要は高まっており、先進国でも設備の高機能化ニーズに伴う新設・既存設備への投資が継続するとみられ、緩やかな拡大と予想している。製品別にみるとコントローラ領域とセンサ&ID領域を中心に海外販売比率が高まるとみられる。
またIoTやM2M、ビッグデータ、インダストリー4.0といった次世代製造システムなど新たな提案の切り口が生まれている点で業界には追い風となっている。
製品別の18年予測では、産業用RFIDシステムが91億円(同118.2%)、産業用固定式コードリーダが94億円(同123.7%)。盤用クーラーと熱交換器は62億円(同106.9%)で、海外でのサービス・サポートの充実、海外規格の取得など体制整備が必要とみている。
PLCは2149億円(同123.4%)と予想。15年は1888億円と見込み、国内はスマートフォン関連向けや自動車向け電子部品の設備投資が好調。海外販売はカナダ、アメリカ、メキシコなどで自動車関連向けが好調の一方、中国は停滞感がある。しかしながらさまざまな国・地域での生産ラインの自動化需要が高まり、東南アジアやインド、メキシコなどの新興国を中心に拡販を見込んでいる。
ACサーボモータとドライバは、2328億円(同111.8%)。14年はスマートフォン関連の設備投資が盛んで、工作機械や金属加工機械、産業用ロボット、実装機、半導体・液晶製造装置向けを中心に国内・海外で大幅に成長した。15年はスマートフォン関連の大型投資は期待できないものの、引き続き自動車関連や工作機械向けなどの増加がみられ、また中長期的には安定した成長が期待される。
製品としても各メーカーが販売単価を上昇させるために、サーボドライバにセーフティユニットの付加や、クラウドを活用した顧客情報管理や故障診断など迅速対応を可能とする中核部品として付加価値向上・差別化で市場拡大を図っている。
【調査対象】
コントローラ領域(プログラマブルコントローラ、プログラマブル表示器、CNC装置、モーションコントローラ、FA用パソコン、温度調節計)
ドライブ&モータ領域(ACサーボモータ/ドライバ、リニアサーボモータ、ダイレクトドライブモータ、産業用ステッピングモータ、汎用インバータ、三相インダクションモータ、産業用PMモータ、産業用ギアードモータ)
センサ&ID領域(近接センサ、ファイバ/光電センサ、レーザ変位センサ、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ、産業用RFIDシステム、産業用固定式コードリーダ)
受配電機器領域(コンタクタ、産業用配線用遮断器、電力調整器、スイッチング電源、盤用クーラー/熱交換器)