横河電機は、安全計装システム「ProSafe-RS(プロセーフ・アールエス)」の機能を強化した「ProSafe-RS R4.01.00」を11月27日から販売を開始する。価格は最小構成(入出力点数50点)で500万円から。2015年度1500システム、16年度1700システムの販売を計画。
今回、1種類のモジュールで多様な入出力信号に対応できるフィールドⅠ/O装置モジュール「N-IO(Network Ⅰ/O)」を追加したことで、入出力信号の多数を占めるアナログ、デジタル信号に関して、1点ごとに信号の種類をソフトウエアで設定できる。これにより、エンジニアリング中のセンサーの種類や配置の変更、プラントの増改造に伴うセンサーの変更の際に、入出力モジュールの交換や、膨大な配線を変更したりする必要がなくなり、工数の削減と工期の短縮につながる。しかも、「N-IO」と「FIO」は混在して使用できる。
また、防爆対応機器では、ペッパール・アンド・フックス社やMTLインスツルメンツ社のⅠ/Oモジュール用ベースプレートでOEM供給を受け、同社のブランドで販売する。
さらに、安全計装システムとして業界で初めて、フィールド機器とフィールドⅠ/O装置の接続のみで接続・動作確認を実現できるように、N-IOループ確認・設定ソフトウエア「FieldMate Validator」に「ProSafe-RS」対応機能を追加した。
そのほか、エンジニアリングの効率化を実現する統合エンジニアリング環境を実現するために、「ProSafe-RS」のエンジニアリング環境を、同社の統合生産制御システム「CENTUM VP」が採用している「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)」に統合。これにより、「CENTUM VP」と同じシステム構築の画面で「ProSafe-RS」を設計することが可能になる。