マスプロ電工は、自動認識技術のひとつとして製造現場・物流現場での採用が進む「UHF帯RFID平面アンテナ」を9月7日、「RFIDシートアンテナ」を10月23日から発売した。
RFID平面アンテナの特徴は「高利得、広帯域」。同社が得意とするアンテナ技術を活用し、優れたVSWR・低軸比で世界最高レベルのスペックを実現した。広帯域仕様のため、日本以外の国(ヨーロッパを除く)でも対応できる。さらに、全体が耐候性樹脂で覆われており、IP65/67対応、使用温度範囲マイナス40℃~プラス
70℃など屋外や悪環境下でも使用ができる。また、円柱・角柱固定用金具を同梱、別売りで仰角調整金具も用意し、取り付け・調整も簡単に実現する。
RFIDシートアンテナの特徴は「薄型、軽量設計」。アンテナ部の厚さが1.8ミリと非常に薄く、軽いため、設置スペースを選ばない。棚などに敷くのに適しており、部品棚、仕掛品棚、完成品置き場など既存の環境に設置してもアンテナの存在を感じさせない。長辺が800ミリを超えるアンテナの大きさも設計が可能。また、中央と端で同一の読み取り性能を実現し、「アンテナを金属面に直接置く」「RFIDタグがアンテナに密着する」などの悪条件でも安定した読み取りができるようにしている。
RFIDはバーコードと比較し、双方向で情報の読み書きができ、大きな情報量が扱えるため、品質管理、トレーサビリティ管理などの用途を中心に製造現場での採用が進んでいる。
今回の新製品により、読み取り率の向上や設置の自由度向上などが見込まれ、RFIDを活用した工場運営の効率化に寄与する。