ソリッドワークスジャパン(東京都品川区大崎2-1-1、TEL03-4321-3600、鍛治屋清二社長)は3次元設計およびエンジニアリング・アプリケーションの最新版「SOLIDWORKS 2016」を11月2日公開した。価格は98万5000円で、20年間同じ価格を維持している。
記者発表で鍛治屋社長は、15年第2四半期において、「SOLIDWORKSは全世界で累計ライセンス数280万を突破した」とし、テクノ・システム・リサーチ社による調査では、機械系3DCADの日本国内での製品別市場シェアで1位(37.3%)と、2位の15.2%に大差を付けて支持されていることが発表された。
16年版では200を超える機能強化を実施。特にユーザーインターフェイスを改良し、同じ図面製作の場合でもマウスなどの導線を効率的にすることで、工数の削減を実現。さらに、高解像度モニターの普及にあわせ、選択階層リンクの採用や、確認コーナーをマウスの近くに表示することで、使いやすさを徹底的に向上。さらに、設計案の妥当性を検証する機能も強化し、設計した同じ画面上で解析し、すぐに設計に戻ることができるようにするとともに、アルゴリズムの改良やマルチCPU環境への対応で解析スピードも大幅アップ。PDM(製品データ管理)機能へのニーズの高まりを受けて、モバイルデバイスに対応したWEB2、インストーラーの統合など複数の部門間での3次元資産活用を実現しやすくしている。また、3Dプリンターを正しく使い倒すための機能も強化し、積層解像度の確認や、サポート材が必要な面の識別、3Dプリンターの印刷プレビューなどにも対応している。