IDECは手軽に制御盤や小型制御システムのIoT化を実現するために最適な、スマートリレー「FL1F形」を10月26日に発売した。
スマートリレーを用いることで、複数のリレー、タイマ、カウンタなどを駆使して構築していたシステムを手のひらサイズに集約可能。PLCよりもローコストかつプログラミングが容易なうえ、リレー出力タイプの出力仕様(定格負荷電流・抵抗負荷)は大容量の10Aを実現。リレーや電磁開閉器を介さずに直接駆動できる機器の範囲が拡大した。
新製品は従来品に比べ、小型液晶表示パネルの表現力が大幅に向上。3色(白・アンバー・赤)のバックライトによる機器の状況にあわせた表示や、スクロール時、ベースモジュールで最大半角192文字の表示可能。6種類のI/O増設モジュールで、最大12台(60点)の拡張ができる。
ベースモジュールにはEthernet通信ポートを標準搭載、市販のLANケーブルでのプログラム転送はもちろん、WEBサーバーにも対応しているため、ネットワーク上のPCやスマードデバイスからCPUの状態監視が可能になる。Ethernetポートを用いた1:nのCPU間通信にも対応しており、機器の分散制御にも適している。さらに、マイクロSDメモリカードスロットも標準搭載し、データロギングにも対応。WEBサーバー機能と組み合わせ、簡易データロガーとしても活用でき、現場の見える化、IoT化を強力に後押しする。価格は1万1300円から。販売目標は発売後3年間で5万台。