経済産業省は、2015年度の緑化優良工場等経済産業大臣表彰の経済産業大臣賞を発表した。受賞工場はキヤノン電子赤城事業所(群馬県利根郡昭和村)と、NSKワーナー(静岡県袋井市)、霧島酒造志比田工場(宮崎県都城市)の3工場。
同賞は、工場緑化へ積極的に取り組む工場を表彰する制度で、1982年に始まり、今年で34回目となる。工場緑化は地域環境との調和を図ることで地域社会とのつながりを深め、働く人々にとっての作業効率や企業イメージアップにつながるとされる。
今回表彰された3工場について、キヤノン電子赤城事業所は「森の中の工場」を理想に掲げ、約60種類1万5000本の植樹を実施。社員全員参加による清掃活動や工場見学で緑化の取り組みを紹介するなど、環境教育にも取り組んでいる。
NSKワーナーは、隣接する山林と一体となった緑化に取り組んでいる。従業員による植栽や清掃活動、ノーカーデイの実施など、地域貢献活動を積極的に行っている。
霧島酒造志比田工場は、青々とした竹林が特徴で、緑地を一般に開放。敷地内にレストランや売店も設け地域の憩いの場としても愛されている。また植樹や植林、生産工程で出た焼酎粕をバイオガス燃料として使うなど環境保全活動にも取り組んでいる。