横河メータ&インスツルメンツ(東京都武蔵野市中町2-9-32、TEL0422-52-5511、山崎正晴社長)は、差圧・圧力伝送器、信号変換器、調節計、温度伝送器、温度センサーなどの計装機器の校正や点検に使用するハンディタイプの単機能なプロセスキャリブレータとしては業界最高クラスの高精度を実現した単機能プロセスキャリブレータ「CA300シリーズ」3機種を、6日から発売した。価格は9万円。
新製品は、キャリブレータ「CA11E」と温度キャリブレータ「CA12E」の後継機種で、精度の向上と同等クラスの他社製品に比べ低価格を実現した。
電圧・電流キャリブレータ「CA310」は、制御ループチェックと機器の動作確認に特化したハンディタイプで、業界最高クラスとなる従来製品の3倍に相当する誤差0.015%rdgを実現。
また、HART通信とBRAIN通信に対応している。
熱電対キャリブレータ「CA320」は、熱電対の点検・校正に特化したハンディタイプで熱電対キャリブレータとしては業界最高クラスの、従来製品3倍に相当する、誤差0.5度の高確度で測定できる。
また、JIS規格とIEC規格に対応した熱電対に加え、DIN規格、ASTM(米国材料試験協会)規格、GOST-R(ロシア国家標準規格)の熱電対にも対応した。これらの規格で規定されている合計16種類の熱電対の点検・校正が可能。
測温抵抗体キャリブレータ「CA330」は、ハンディタイプの測温抵抗体キャリブレータとしては業界最高クラスで、従来製品の2倍に相当する、誤差0.3度の高確度を実現。
JIS規格とIEC規格に対応した測温抵抗体に加え、GOST-Rの測温抵抗体にも対応した。これで14種類の測温抵抗体の点検・校正が可能になった。
さらに、2線式、3線式の測温抵抗体に加え、今回4線式の測温抵抗体にも対応した。
主な市場は、石油、ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、上下水、製薬などの各種プラントにおける計装機器や産業機械、製造装置の保守・点検用。