CKDは、市場の成長が見込まれる医療・分析装置向けのメタルフリー薬液用電磁弁「MR16シリーズ」を発売した。
高齢化と健康意識の高まりにより、医療分析のニーズが増大し、分析時間の短縮が課題となっている。
今回の製品は、このニーズに対応したもので、使用圧力を従来機比で3倍となる0.3MPaまで引き上げ、流体をより高い圧力で送って送液量を増やし、分析時間の短縮に結び付けている。
弁の開閉状態を外側から直接、目視で確認できる機械式のインジケータを業界で初めて採用、装置のメンテナンスや交換時の作業工数削減が可能となった。
幅16ミリの薄型構造で、複数の電磁弁をコンパクトに集積して並列設置することができ、取り付けには独自のワンタッチ装着機構を採用、狭い場所でも簡単に製品が交換できる。また、省電力基板の搭載で、保持状態の消費電力を1Wにしたことにより、コイルの発熱が抑えられ、分析への熱影響を防いでいる。
主な用途は、血液分析など生化学装置の各種薬液・洗浄液の制御、環境分析(排気ガス、水質)などで使用される分析装置の各種薬液・洗浄液の制御など。標準価格は8300円。3年後に1億4600万円の売り上げを予定。