3次元CADで高いシェアを誇るソリッドワークス・ジャパン(東京都品川区大崎2-1-1、TEL03-4321-3600、鍛治屋清二社長)は10日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で「SOLID WORKS WORLD2015」を開催し、ユーザー事例、テクニカルセミナー、同社が提供するソリューションを披露した。
このイベントに合わせてソリッドワークスのジャン・パオロ・バッシCEOが来日。累計ライセンス数300万、教育機関導入数2万9000、アライアンスパートナー700以上というプラットフォームを、携わる人を中心に据えた「エコシステム」に例え、ユーザー事例や最新機能が紹介された。
また、「イノベーションプラットフォーム」として設計の新しいパラダイムシフトも提唱された。プレディクティブ(予測)コンピューティングとして、形状検索機能を実装し、過去に類似の設計がないか、既製品で代替できないかなどの検討に使用し、既存設計資産を活用できるようにする機能や、オプティマイゼーション(最適化)により、加重、応力などをシミュレーションし、仕様を満たしながら材料の節約の最適化を図る機能が将来実装されると発表した。
さらに、オンラインサービス「My SOLID WORKS」として、16年第1四半期に日本語版コンテンツのリリースも公表。ユーザーコミュニティーの力を活用し、オンライン・トレーニング、ネットワーキングサービス、クラウドストレージなどが提供される予定。
同氏は「ソリッドワークスを通じ、カットアンドペーストの支援だけではなく、CADが意味する設計支援を、本来の意味で実現させていきたい」と今後の抱負を述べた。