明和eテック(愛知県豊田市西新町7-23-1、TEL0565-37-1800、河原博社長)は、工場や家屋などをデジタルカメラで撮影し、写真から測りたい部分の寸法・面積を簡単に算出、CADデータ化できる「3D計測CADデータ化システム」=写真=を開発、来年4月に発売する。トヨタコミュニケーションシステム(名古屋市東区)、富士通マーケティング(東京都港区)と共同で開発した。
これは、現況図面のない住宅の寸法が障害物や高所などで測りにくい、生産工場内の複雑な設備や、土木工事の現況などが目測では測りにくいといった課題に応えたもの。
従来の3D計測システムは、レーザー計測機器タイプは数百万円と高価で、カメラを使った方式でも200万~300万円だったが、今回のシステムは90万円台の低価格で高精度を実現している。
システムは、専用のデジタルカメラで対象の写真を2枚撮影し、専用ソフトをインストールした市販のパソコンに写真を取り込み、写真上で測りたい対象物をマウスで指定するだけで、寸法・面積が自動算出できる。
また、写真上でCAD図化したい対象物をマウスで指定し、付属のCADデータ変換ソフトでCSVデータをDXFデータに変換すれば、別売りのCADソフトを使ってCAD図化できる。
標準システムは、3D計測専用カメラ、画像取り込みソフト、CADデータ変換ソフトで構成される。
外壁・室内リフォーム、建物メンテナンス、工場の改造、工事の状況確認などを行うリフォーム会社、建設会社、設計事務所などを対象に初年度100システムの販売を予定。
また、先行予約を受け付け中で、先着10システム限定で、10%引きで販売する。