シナノケンシ(長野県上田市上丸子1078、TEL0268-41-1800、金子元昭社長)は、高速映像と波形データを同期記録し、複合解析が行える波形同期型ハイスピードカメラ「PLEXLOGGER(プレクスロガー)」の新モデル“PL3”を開発【PLEXLOGGER PL3公式サイト】、12月2日から開催の2015国際ロボット展(東京ビッグサイト)と、国際画像機器展2015(パシフィコ横浜)に同時初出展し、2016年1月から販売を開始する。従来の機種“PL2”に比べ内部メモリへの記録時間が約2倍、新しく搭載したSSDを用いた長時間記録モードでは最高100,000fpsで1時間以上のデータ保存が可能となるため、サイクルタイムが長い製造工程の動きを長時間記録して解析が可能になる。
プレクスロガーは、ハイスピードカメラに4CHのデータロガー機能を実装。複数のアナログ信号データとスローモーション映像を同期させた複合解析を実現させた製品。検査評価はもちろん、製造ラインでのチョコ停要因の解析や、ロボットをはじめとした“動くもの”の解析時に絶大な威力を発揮、工数削減に寄与する。
新モデルでは記録媒体としてSSDを本体に内蔵。長時間で大容量のデータ保存を可能にしたため、トリガー信号が得られない現場や、製造工程の全てを記録したいという要望に対応している。
操作性も向上。作業手袋をしたままでも押しやすいボタンや、記録データをより詳細に解析し、レポート作成ができるアプリケーションソフトウェア「PLEXLOGplusⅡ」も標準添付。SSDは本体から脱着可能で、USB3.0でPCへの高速データ転送が可能。本体重量も約1.9kgと持ち運びが簡単なため、取引ユーザー、海外拠点などに持ち運んでの解析もできる。
同社では今回の新製品により、従来の主な市場である「自動車」「電子デバイス」「OA機器」などの業界に加え、「食品・飲料」「医薬品」などの業界にも市場を拡げ、製造工程と検査工程に時間差のある錠剤などの不具合現象の可視化や、自動車メーカー、サプライヤーのリコールリスクに対応すべく、解析・検証結果のレポートとエビデンスを保管しておきたいというニーズに対応していきたいとしている。