ベッコフオートメーション(横浜市中区桜木町1-1-8、TEL045-650-1613、川野俊充社長)は、EtherCAT通信と電源供給が単一の標準的なEthernetケーブルでできる省配線システム「EtherCAT P」を発表した。“ワンケーブルオートメーション”によって省配線と装置の小型化が可能になる。
同技術は、EtherCAT Pのスレーブの24V DC電源供給と、接続されているセンサやアクチュエータからの信号を統合。EtherCATの特徴はそのままに、標準的なEthernetケーブルで通信と電源供給の両方を実行可能。それぞれ3Aまでの電流、Us(システムとセンサ用の電源)と、Up(アクチュエータの駆動用電源)を電気的に絶縁する。
規模の大小問わずI/Oシステムで活用可能。24VのI/Oレベルから64A 600VDCのドライブシステムを含むアプリケーションでも使うことができる。
大電流の伝送にも対応し、1本のケーブルで制御に必要な情報と電源を受け取り、分岐もできるため、将来的には大型の制御盤が不要になる。
今後、インフラ用のコンポーネントやI/Oシステム、コネクタなどEtherCAT P対応製品を整えていく予定。