アズビルは、人の手のしなやかさを再現できるデバイス「アクティブコンプライアンス」と、人の目のように視覚情報から認識や判断を行う画像処理システム「サーボビジョン」を開発した。
同社は機械が人と融合、協調することによる生産効率化や、作業や環境の変化に柔軟に対応する自動化システムの実現を目指している。両製品は、人の持つ微妙な感覚や認識能力、長年培われた技能などを「機械」に与え、機械が人と融合、協調することで、生産活動などの効率化を志向する「人間・機械融合技術システム」の一環として開発した。
アクティブコンプライアンスは、位置・加速度・電流センサとリニアアクチュエータで構成。作業に合わせて力を最適に制御しながら素早く動作し、部品を傷つけずに組み立てることができ、さらにそれぞれのセンサ情報から状態を推定して作業の良否判断ができる。
画像処理システムのサーボビジョンは、ランダムに配置された部品の種類や位置の認識、出来栄えを検査できる。2日から始まる「計測展2015TOKYO」と「システムコントロールフェア2015」で、両製品を組み込んだ自動組み立てロボットを出品。複数の部品から最適な部品を選び、やさしく組み立てる一連の動作のデモンストレーションを行う。