篠原電機(大阪市北区松ヶ枝町6-3、TEL06-6358-2655、篠原基一郎社長)は11月に開催された第4回鉄道技術展に出展、鉄道用の給油・汚物用抜き取りホース取り外し失念防止装置や、地震警報システム、不燃タイプのケーブル保護シート、トンネル用LEDなどを紹介、多くの来場者の注目を集めた=写真。給油作業や汚物抜き取り作業時に、作業者がホースやノズルを車両から取り外すことを失念し、車両が発車すると設備の損壊・車両汚染につながり、多大な損害が発生する。同装置は、汚物抜き取り作業において車両接続中に抜き取りホースが洗浄台下から外れていることをつり下げ式のふたにある光電センサで検知、点灯型ライトで作業者に注意喚起を行う。
また、汚物抜き取り中は、ライトが点灯し、光電センサ内蔵のふたに抜き取りホースを戻した際には消灯する。さらに、ホース取り付け部を上からスライドして装備するため、ふた締め作業の負担が軽減される。すでに関西大手鉄道会社に採用されており、現場の評価も非常に高い。なお、学校など公共施設や工場などに最適な「地震警報システム」も展示。停電時でも5時間点灯可能な誘導灯に、音声で避難情報を知らせる機能を搭載。災害時には表示が自動で切り替わり、騒音が厳しいところや、聴覚障害者がいるところでも視覚に訴えることができる。