日本電機工業会(JEMA)は、2015年度上期の電気機器の状況を発表した。重電機器の生産実績は1兆7310億円で、過去最高ペースをキープ。年間4兆円の大台に肉薄する形で進んでいる。
上期は中国などアジア経済の減速の影響を受け、国内の大型設備投資の先送りや産業用汎用電気機器が落ち込んだが、前年同期比95.5%を維持した。
製品別では、ボイラは前年同期を上回ったが、蒸気タービン・ガスタービンが前年割れ。回転機械でも、非標準三相電動機では、大型モータで先送りがあって減少。サーボモータは夏場以降、工作機械や半導体製造装置向けなどアジア向け輸出で苦戦したが、上期全体としては前年同期並みをキープした。開閉制御装置では、閉鎖型配電盤が国内の更新需要で増加したが、アジア向け輸出が中心の低圧開閉器は低調だった。