明和eテック(愛知県豊田市西新町7-23-1、TEL0565-37-1800、河原博社長)は、MUJIN(東京都文京区本郷4-8-13 TSKビル1階、TEL03-4577-7638、滝野一征代表取締役CEO)と共同で、ロボットに作業を覚えさせるティーチングがほとんど不要の「ティーチレスバラ積みピッキングロボット」を開発した。12月から受注を開始。
ロボットに何らかの作業をさせる場合、事前に人間が手でロボットを動かしたり、専用の制御機器で操作したりして、その作業を実施するための動作プログラムを作成する必要があった。今回の製品はこうしたティーチングが不要なロボットシステムを活用している。
MUJINがシステムの開発を担当、明和eテックがシステムアップ、販売を担当している。
システムは、対象物のつかめる部位、取り出した後に置くべき方向などの情報を与えるだけで、最短距離で動く経路を選ぶ。
ロボット各軸のサーボモータのトルク、電流値、関節の電流値、軸負荷などのデータを収集、動く範囲、細かな動作などをアルゴリズムで自動計算し、ロボットを最適に動かすことができるという。
また、干渉物などがあっても、自動で回避し、ロボットの動きを自動で修正できる機能も持つ。操作もタッチパネルで容易に行える。
ロボットのハンド部はボルト用、ナット用などを用意しているが、さまざまな部品がつかめる汎用のハンドも開発中。ロボットは、デンソーウェーブ、三菱電機、安川電機製に対応、180キロまでの部品を搬送でき、自動車、物流、製薬などの業界向けに販売する。