12月2日から東京ビッグサイトで行われたシステムコントロールフェア2015、計測展TOKYO2015、国際ロボット展が盛況のうちに閉幕した。
インダストリー4.0、IoT、ロボット革命などの追い風を受け、スーツ姿の経営者や作業着を着た製造業のエンジニアや営業マンに加え、特にロボット展では大学生や先生に引率された小学生、女性の姿が散見された。ほかの展示会ではあまり例を見ない幅広い層の来場があり、IoT、ロボット、オートメーション、コントロールなどがいま最もホットな産業で、これからの日本を支えていく重要なカギであることを印象づけた。
今回の特徴として、海外からの来場者が多く見受けられ、会場中を所狭しと駆け巡り、日本の製品や技術を写真などに収めていた。熱心に日本の製品や技術を参考にしようという彼らの姿に、高い経済成長と勢いが感じられた。
また、外資系企業の本社のVIPや技術者が来日し、PRする姿が多く見られた。日本にはグローバルで展開する大企業が多く存在し、その決定権を握る本国として重要視されている。さらに、日本は先進的な技術で世界をリードするイノベーティブでチャレンジングな市場との認識が根強く、来日を楽しみにしているVIPも数多い。逆に言えば、そこがなくなってしまえば日本の強みは失われることになり、盛況さの裏で日本が抱える課題、守らなければならない部分が浮かび上がる展示会となった。