オプテックスは、下水処理場や河川などあらゆる現場の水質をセンサで簡易に測定し、データ収集までを自動化する簡易水質測定システム「WATER it(中国語名:水益特)」を開発した。水質環境の改善にIoTを活用するシステムとして、来年1月から中国でサービスの試験運用を始め、来春にサービスをスタートする。
同システムは、専用試薬に反応させた現場の水を計測器にセットするだけで、含まれている物質の含有量をデジタルで測定。データはBluetoothでクラウドに自動的にアップロードできる。
従来の水質測定は現場で採取したサンプリングを持ちかえって測定していたため、時間がかかり、測定データの管理も煩雑になる。同製品により、だれでも簡単に水質の測定を行うことができ、遠隔地にいる管理者も各測定エリアの水質の状態をすぐに閲覧・管理ができる。簡易的にデータ収集・管理をすることにより、測定対象の水質に異変があれば、即座に対応・措置を取ることにもつながる。
同社は、センシング技術にIoTを利用したビジネスモデルへの挑戦を進めており、今回のシステムはその一環となる。