SEMICON Japan 2015が、16日から18日まで東京ビッグサイトで開催された。
開幕を飾るオープニングキーノートでは、「IoTがもたらす未来」をテーマに、IoT時代のインフラを提供する富士通会長の山本正已氏と、日本企業のITによる変革をサポートする日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ社長のアムルラクシュミナラヤナン氏、日本を代表するインターネット・サービス企業である楽天から執行役員楽天技術研究所の代表森正弥氏が登壇し、目前に迫ったIoT時代に向けた社会と産業の変化に対するビジョンとインサイトについて講演した。
会場では、特別展「WORLD OF IOT」を同時開催し、IoTを核とした半導体ビジネスの拡大と成長の全体像を提案。世界中で開催されるSEMICONでも、IoTに特化した特別展の開催はSEMICON Japanだけ。トヨタ自動車やテスラモータース、インテル、東芝ヘルスケア社、日本IBM、日立製作所、ローム、セコム、アルプス電気など、各分野を代表する企業が出展した。
注目される200ミリにフォーカスしたソリューションと、最先端製造プロセスにフォーカスする製造イノベーションパビリオンを併設。二つの視点をパビリオンから提供した。
さらに、新企画「INNOVATION VILLAGE」は、スタートアップ企業と投資家を結びつける、パネル展示、ステージでのプレゼンテーション(ピッチ)、そして交流会(ミートアップ)が一体となったイベントを行う。展示会場東3ホールに専用エリアを設け、大手企業や主要なベンチャーキャピタルが参加して、起業家や創業間もない企業の新しいアイデアを業界に呼び込む。
また学生や大学院生のためのイベント「SEMICON未来college」も開催。“マツコロイド”の生みの親としても有名な石黒浩大阪大学基礎工学研究科教授の講演も行われた。
SEMICON Japan2015の開催について、SEMIジャパン代表の中村修氏は、「来場者、出展者にとって価値のあるものであり続けるために、四つの特徴作りに力を入れた。半導体製造技術展とIoTアプリケーション展を融合し展示会の対象範囲を拡大すること、革新的な最先端技術とレガシー技術との融合をそれぞれのパビリオンから提供すること、業界の若く新鮮な企業とその新しいアイデアを呼び込むための新企画を提供すること、そして、事実上全てのフォーラム、セミナーを来場者に無料提供する。ぜひご来場いただき、マイクロエレクトロニクスの今と未来を、『見て』『聴いて』『感じて』欲しい」と話している。