ダナハーグループの一員で、スイスに本部を置く精密モーターメーカーポルテスキャップは、小型・高トルクを特徴とするブラシレスモータ「22ECT」を開発、発売した。
新製品は独自のコイル技術と特許出願中の多極ロータ設計を採用。低速から中速で高連続トルクを実現するため最適化されており、10K~20Krpmの間で出力を最大化。このため、ギヤと併用した場合、低速の範囲全体にわたって、同じサイズのブラシレスDCモータに比べ約2倍の高連続トルクを実現した。
また、高効率の磁気回路を構築し、ステータ部が発熱する主な原因となる鉄損およびジュール損を大幅に削減。その結果、モータの温度が低く保たれ、対象の動作範囲において同クラスの他モデルよりも大きな出力密度を可能にしている。
また、低慣性設計を採用。即時停止、始動、加速が求められる用途に最適な設計がなされている。
ホールセンサー付きで長さ60ミリと82ミリのバージョンをラインアップ。また、ギアボックス、エンコーダ、各種コイル、機械インターフェースの変更など、製品のカスタマイズにも対応しているため、特性とあわせ、産業オートメーション、電動工具、ロボティクスなどの用途での活用が期待される。日本ではダナハーモーションジャパンが販売を担当。