フロスト&サリバンは、2016年における16のトレンド予測を発表した。16年はデジタルバンキングなどフィンテック革命が起こるほか、人工知能やロボットが中所得者層の雇用を脅かす、中国の失速とインドの台頭などが起こると予測している。
16年は「1・フィンテック革命」が起こり、デジタル通貨が台頭するほか、「2・企業の社会的責任への関心の高まり」により、昨年のフォルクスワーゲン社のようにスキャンダルを引き起こす企業が出ると予想。さらに、「3・モバイル機器などで拡張現実(AR)技術を活用したeラーニングが普及」し、「4・人工知能やロボットによって中所得者層の雇用が脅かされる」としている。
「5・15歳~34歳までのミレニアム世代の購買力の影響力が増大」し、「6・国際貿易の自由化」が進展。「7・アジア市場の環境が変化」。中国が失速し、インドが台頭してくると見ている。さらに「8・シェアリングエコノミーの拡大」で、カーシェアリングやホームシェアリングなどB2Bのシェアリングサービスが開始され、「9・女性購買者の台頭」でB2Bの購買意思決定でも女性の影響力が拡大するとしている。
また「10・金融システムの再構築とブロックチェーンの台頭」が起き、「11・データ、プライバシー規制の強化の動きに対するサイバーセキュリティーへの注視」が必要とし、「12・メキシコやベトナム、ナイジェリアといった新興経済ほっとスポット」が出てくると予想。「13・中国とロシア間に強力な同盟関係」が生まれ、「14・アプリが衰退して新たなプラットフォームが誕生する」と見ている。「15・消費者インセンティブの増加」で特定商品の購入者への特典といった取り組みが強化され、「16・サービスとしてのマーケットプレイスの台頭」を予想している。