PLC(プログラマブル コントローラ) 1300億円市場へ内外需とも拡大 開発期間の短縮に国際標準言語活用

PLC(プログラマブル・コントローラ)市場は、半導体・液晶製造装置、工作機械、自動車製造関連での需要が活発で、大きく伸びている。

日本電気制御機器工業会(NECA)の出荷統計によると、PLCの2014年度の実績は、前年度比11.0%増となる1253億円。国内が同8.2%増の774億円、輸出が同15.9%増の478億円で、内需外需ともに大きく拡大した。15年度も順調に推移。上期は640億円、同4.3%増で進んでいる。

PLCの用途は多様化しており、「モータ制御」「温度制御」「情報化に向けたネットワーク」といった装置・設備を取り巻くあらゆる処理で高機能・高精度化を要求されているため、プログラミング言語の多様化ニーズは高い。

電気技術者にはC/アセンブラー、機械技術者にはラダー、生産技術者にはBASICといったように、得意な言語で記述できるような配慮が進んでいる。中でも、C言語搭載のコントローラが注目されている。半導体や液晶製造分野などでよく使われているマイコンボードやパソコンベースのC言語環境を、PLCで実現できるのが大きな特徴。プログラミング言語の標準化、ソフトウエアの再利用、開発期間の短縮に向けて、国際標準言語「IEC61131-3」を活用する動きも活発化している。

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