FAセンサは、物の有無や計測、判別など多岐にわたる役割を果たす。インダストリー4.0やIoTで市場拡大が期待される分野の一つだ。
日本電気制御機器工業会(NECA)によると、検出用スイッチの2014年度の出荷実績は、前年度比4.6%増の1134億円。内訳は、接触形が356億円、非接触形が589億円、FA・インテリジェントセンサが118億円、安全関連センサが69億円となっている。15年度は、上期は同6.8%減の525億円。安全関連センサは同11.2%増と好調だが、FA・インテリジェントセンサが横ばい、接触形と非接触形が前年割れとなっている。
FAセンサの中で代表的な光電センサは、LEDや半導体レーザを光源にした非接触センサとして主流となっている。
最近は小型化と長距離検出、高い保護特性などが進み、検出距離50メートル、保護特性IP69Kなどもある。
もう一つの代表的な近接センサは、耐環境性が良く、高温・多湿、防爆雰囲気、水中などで使用できるなど独自の特徴がある。6ミリ角の超小型タイプやオールメタルタイプも増え、金属体、非金属体の混流ラインでも使用可能。
マイクロやリミットスイッチなどメカニカルセンサも、待機電力が不要なことやコストが抑えられることから採用が増える傾向にある。