産業用ロボット 18年に40万台 先進国でも需要 国内も導入拡大 協働ロボットに注目

IFR(国際ロボット連盟)の調べによると、産業用ロボットの世界市場は、2018年には40万台に達する見込み。中国や新興国に加え、日本など先進国でも需要が高まっている。

世界におけるロボットの販売台数は、14年は22万5000台。15年には25万台を突破し、16年からは年率15%の成長率で拡大。18年には40万台に達する。

需要をリードするのは、従来と同じ自動車や電子機器業界が中心となる。地域的には中国が市場をけん引。現在、中国では急速にオートメーション化が進み、14年の販売台数は、前年の56%増となる5万6000台で世界トップ。18年には13万台超に達し、世界のロボット販売台数の3分の1を占めると見られる。

一方、ドイツ、アメリカといった先進国も拡大基調。国家施策として国内製造業の強化と国内回帰が叫ばれており、ロボットを中心とした最先端の生産ラインの構築が進む。

ロボットメーカーの数が多く、ロボット大国といわれる日本も需要は旺盛。日本ロボット工業会の「ロボット産業需給動向2015年版」によると、14年の出荷台数13万7334台のうち、国内出荷台数は2万8609台。台数ベースでは輸出が8割超を占める。16年は組み立てやピッキングなど活用範囲の拡大と、安全柵がいらない協働ロボットに期待が集まる。

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