操作用スイッチは、製造業に加え、非製造業や公共投資など満遍なく伸びている。製品傾向も小型・薄型化に加え、省配線化や省工数化、DC機器用高電流対応、デザインなどが重視されている。
日本電気制御機器工業会(NECA)によると、2014年度の出荷額は、前年度比4.8%増の400億円となり、国内外とも堅調に拡大。15年度の出荷見通しは410億円で、上期は微増の201億円となった。
操作用スイッチは、押しボタン、照光式押しボタン、セレクタ、カム、トグル、ロッカー、フット、多方向、デジタル・DIP、シートキーボード、タクティルのほか、イネーブルやセーフティなど安全関連で、多種多様なスイッチが使用用途によって使い分けされている。
取り巻く環境は全般的に好調に推移。製造業は、自動車、半導体、工作機械、電子部品実装装置、ロボット、3品(食品、薬品、化粧品)関連機械などが安定した需要を維持。非製造業でも、20年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた社会インフラ整備に向けたリニューアル需要が旺盛。ビルや工場も省エネや効率化に向けた設備更新が進んでいる。
また市場として期待されているのが、農業関連と医療関連。スマートアグリや医療福祉、介護機器などでも需要が見込まれている。