リレーの市場規模は、日本電気制御機器工業会(NECA)の出荷統計では、2014年度の市場規模は前年度比6.2%増の1439億円。国内が588億円で、輸出が850億円となっている。
15年度上期は前年とほぼ変わらず727億円と堅調に推移している。
安全関連リレーは14年度が55億円で、15年度は上期で同18%増の32億円と好調に動いている。
リレーは、電気信号を受け機械的な動きに変換する電磁石と、電気を開閉するスイッチで構成される電磁式が一般的だが、半導体技術を使い、小さな電力で大電力を開閉できソリッドステートリレーや光半導体式などもある。
電子式は、メカニカル構造の特徴を生かしたアプリケーションが各分野で非常に多く、依然として主流になっている。少点数でローコストなシーケンス制御では、リレーを使った盤が増えている。
リレーの用途はFA用から民生用、車載用と非常に幅広い分野で使用されている。
もう一つの大きな市場になっているのが車載分野である。
車載用は車の乗り心地向上と連動する形で需要が増えており、車の生産台数以上に使用個数が増加している。加えてハイブリッドカーや電気自動車など、新しい自動車の開発も追い風になっている。