謹んで新年のごあいさつを申し上げます。年頭に当たり、平素より弊会にお寄せ頂いております皆さまの温かいご指導とご支援に対し、心から御礼申し上げます。
わが国の景気は、原油安効果や、量から質への経営姿勢の変化などから大手企業の営業利益は過去最高を見込むなど明るい材料がある一方で、中国経済の減速から輸出が弱含みで推移しているなどの不安材料もありますが、2016年は緩やかな回復が期待されています。
このような中で、住宅投資については、相続税対策のための賃貸物件や消費税率引き上げへの駆け込み需要などへの対応から増加が見込まれるとともに、建設投資全体でも、震災復興関連では土木から建設へのシフト、大都市圏の再開発、老朽設備の更新、ネット通販の増加や高度化に伴う物流倉庫などの需要増加が見込まれ、また、太陽光発電設備に伴う連系盤などは、ピークアウトしたものの、引き続き相応の投資が期待されることなどから今年も堅調に推移するものと思われます。
当業界を取り巻く環境は、当面良好な状況が続くことが予想されますが、納期の季節的な変動が大きく年度末に集中すること、首都圏と地方との格差が一層広がっていること、人手不足などに起因した工期の延長が相次ぎ、これに伴い配電盤類の納期の延長や仕様変更が日常茶飯事化しており、計画的な生産に支障をきたすなど忙しい中にあり、さまざまな課題を抱えています。
会員各社の皆さまにおかれましては、業界の環境が大きく変化しているこの時期にこそ、もう一度足元を見つめ、知恵を出し合いながら企業体質の改善・強化に努められますことを期待しています。
弊会では、規格や技術資料の充実を図るほか、太陽光発電設備のメンテナンス事業に取り組む場合の支援策拡充や信頼のおける製品製造の裏付となる優良工場認定事業の充実などを行うとともに、組織の原点に立ち返り業界が抱える課題解決に向けて取り組んでまいりますので、関係各位におかれましては、引き続き宜しくお願いします。
結びに、皆さま方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。