旧年中は当工業会に格別のご高配を賜(たま)わり厚くお礼申し上げます。おかげさまで本工業会も昨年の10月をもちまして発足以来15年目を迎えることができました。これもひとえに関係業界ならびに団体の皆さま方の温かいご支援とご理解の賜物(たまもの)であり、深く感謝いたしております。
さて、昨年は政府の各種政策効果による企業収益の拡大や雇用環境の改善など、国内景気は緩やかな回復基調を続けてきました。しかし、個人消費は依然として力強さに欠けるなど、本格的景気回復の道のりへの不透明感は拭いきれませんでした。今年は一戸建て住宅やマンションの着工の緩慢な回復予想や、先行きの消費税アップの懸念事項はありますが、公共投資あるいは法人税減税などのフォローの風に乗ってさらなる景気回復を期待したいものです。
このような経済情勢の中で、当工業会におきましては「省資源、省施工、省エネルギー、長寿命、安全・安心」などをキーワードとして捉え、常に電設業界・FA業界の市場の要求と環境の変化に対応し、技術の向上や標準化などを通じてキャビネット製造業および関連産業の健全な発展を図っていく所存であります。
昨年はキャビネットと盤関係を1冊にまとめた技術資料「施工上の注意事項」改訂版を完成させ、関係業界ならびに団体へのPR活動を実施して高評価を得ることができました。今年はJECA
FAIR
2016(大阪)への出展を計画しており、またキャビネットの耐候性(塗装・材料)に関する研究テーマについて調査を開始いたしております。
今後とも皆さまには一層のご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜わることをお願い申し上げますとともに、この1年のご健康とご多幸を祈念し、新年のごあいさつとさせていただきます。