当工業会も、早いもので2009(平成21)年の設立から今年で8周年を迎えます。
昨年、わが国ではノーベル賞受賞者が2人誕生し、世界に向けて日本の科学技術の底力を発信しました。
また、第3次安倍内閣は、長年の懸案であった安全保障問題に一応の決着をつけたとして、今後の政策を「一億総活躍社会」の旗印のもと、経済最優先で取り組むと表明、将来に向けてGDPを600兆円に増やす目標を掲げております。現状は大企業の決算は好調ですが、中小企業の業績改善や地方活性化は限定的で厳しい状況が続いています。また、世界経済も中国の景気減速や新興諸国の動きに力強さが欠けるなど、予断を許さない状況が続いています。
配線資材業界は景況感が改善してきたとはいえ、まだ厳しい状況にあります。会員企業の底力を発揮して自社の強みを生かし、景気の動向に左右されない強い企業体質を築くことが必要になってきます。
昨年は、7月に「マイナンバー制度解説セミナー」、11月には「コミュニケーション能力スキルUPセミナー」をそれぞれ開催しました。
また、10月には青年部会と共同で「企業視察ツアー」を実施し、ダイフクの総合物流展示場「日に新た館」の見学を行いました。
さらに4月には、全国に展開する会員企業の情報交流を図るため、「会報第4号」も発行しました。
今年も、会員企業の経営に役立つ内容のセミナー・勉強会の継続開催を行うほか、企業視察、および企業見学会の実施、会報、およびホームページの充実などを計画しております。また、青年委員会の活動を強化して交流と研さんに努める計画です。
本年は会員数80社が加盟する配線資材業界唯一の交流団体として、より一層工業会の発展を図るため、組織の強化、会員数100社を目指した会員数増強を最優先課題として取り組んでいきたいと考えています。
メーカー、商社の枠を超え、企業規模の大小を問わず配線資材にかかわる多くの企業にご参加いただく「会員の会員による会員のための工業会」という基本理念のもとで、会員企業のより良い情報交流の場を築き、会員企業の経営に役立つ存在価値のある工業会を目指し、配線資材業界のさらなる発展に貢献できる組織としての役割を達成していきたいと考えています。
最後になりましたが、引き続き一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆さま方のご発展とより一層のご活躍を祈念いたします。