海外では、中国の減速感が気になるが、チャイナプラスワンでASEAN地域が大きく伸びた。ベトナムなど新興市場の需要が増えている。全体として、上期は5%を超える伸びを実現できた。下期もまずまずのペースでスタートしている。4年連続の前年度比増で行けるのは間違いない。
16年以降も明るい材料がそろっている。受配電関連は20年に向けて、17年から18年に需要のピークを迎える。16年は端境期で準備期間になるだろう。
FA関連では、半導体は米中韓台で設備投資があると聞いている。小型液晶も次世代スマートフォンで有機ELが採用されるといわれ、設備投資が積極的に動く。
自動車も、メーカーから次世代技術のロードマップが明確に出されている。新しい設備開発が進むというメッセージであり、しっかり支えていく。ロボットは、各国の人手不足や人件費、品質問題に対し、組み立て需要など市場が伸びている。日本では国内回帰する際に、ロボットを中心に据えた製造設備の構築が進んでいる。ASEANでも労働集約型からロボットへの置き換えが始まっている。IoTやインダストリー4.0という新しいコンセプトが出ているが、当社は約10年前からeF@ctoryで製造現場のノウハウと上位システムの連携を提案してきた。IoTが追い風になり、受配電から制御、ロボットまでIoT対応できる裾野の広さという強みが生かせるようになっている。SCMまで含めてSIと協業し提案を強めていく。