下期の市況も、上期と同様な傾向を見込んでいる。
今年の景気見通しは不透明感が強い。受配電関連は依然として繁忙状態が継続しており、高原横ばいから若干伸びることが予想されるが、機械関連はスマホの新機種発売の特需は予想されるも、全般的に動向が不透明である。
しかし、バブル期に導入した機械・設備はいまリニューアル時期に来ており、買い替え需要に期待している。更新時期に入っている海外のプラントもあり、全体としては15年度よりは少し良くなると思う。
IoTやインダストリー4.0などの新しい時代の到来に向け、当社では市場が求めているものに対し、状況に合わせて対応できるように準備を進めている。どういう情報をどのようにつなぎ、どのようにマネジメントしていくのかを、技術面、製品面から研究し、取り組んでいきたい。
国内では、二〇年の東京オリンピック開催に向けて、富士電機としてプロジェクトを組み、都心の再開発などインフラ関連で市場開拓を始めており、海外も中国や東南アジアの日系、および現地ユーザーへのサポート強化に向けて営業を増員していく。さらに、シュナイダーの高圧配電機器やバスダクトなどの製品もビル関係を中心に専門の営業部門で拡販を進めていく。
新製品として、プラグイン接続などの省配線対応機器や、アジア市場での大型の受配電機器需要に対応した国際規格品などの発売を予定している。