東芝 「IoTへ技術を重ね販売」村井三千男社会インフラシステム社産業システム・機器統括部長

東芝 村井 三千男産業システム・機器統括部長 
東芝 村井 三千男産業システム・機器統括部長 
当統括部では、産業用コンピュータ、産業用コントローラ、電磁流量計、圧延計測器、高効率モータ、汎用インバータ、リチウムイオン電池などを担当している。今期は電池が好調で、計装機器も堅調に推移している。

昨年は5月に新製品として、スリム型産業用コンピュータ「FA2100SS model400」を発売した。幅広い用途に対応するコストパフォーマンスモデルとしてラインアップを広げている。また、産業用コントローラnvシリーズも中小規模制御向けの「type1 light」(PLC)に次いで、「type2 light」(DCS)を同8月に発売した。

現在、インダストリー4.0やIoTなどに対応したシステムでの「つなぐ」取り組みが活発化している。当事業部では昨年10月から、これに関連した事業を統括する役割の「産業システム事業開発部」を設け、部門間の連携強化への取り組みを強めている。

昨年開催されたSCF・計測展でも、モータ、インバータ、産業用コンピュータ、コントローラ、電池、センサなどの社内の製品・技術をまとめて「重ね売り」できる対応力を訴求した。

製品をシステムとして提案していくことで、付加価値を高めた販売につながる。例えば電池とモータを組み合わせることで起動電力の抑制、回生電力の回収などによる省エネや、産業用コンピュータと制御コントローラとの連携などにより、電池と制御およびモータ技術でトップレベルの強みを生かした展開を図れるチャンスの時といえる。

2016年も昨年と同様の状況が続くと見ているが、IoTなどの動向に対し、レガシーの部分でユーザーと一体となったビジネス展開を図っていきたい。

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