「強い商品」「効率の追求」では、操作スイッチをはじめとするロングセラー製品のリニューアルや、製品設計時の材料の統一などにより、顧客満足と製品力強化、コストダウンを同時に進め、さらに顧客との接点となる代理店制度も改革、POSシステムのデータをデーリーで入手し、生産・計画に反映することで効率アップを実現している。
新規事業では、メガソーラー事業が堅調に推移しており、今年も引き続き期待している。また、これからの世界情勢を見据えた分野にも積極的に投資していく。
特に「エネルギー」「食品安全」に対しては世界人口が増えるに従い、ニーズの増加が見込まれ、自社の制御技術が寄与できる。具体的には、オートメーション技術を駆使した農業の工業化などが挙げられる。当社の場合は土壌栽培で実用化研究に取り組んでおり、水耕栽培では難しいといわれる作物にも適用でき、差別化が図れると考えている。また、微細気泡発生技術「GALF」にも期待している。業界団体である「ファインバブル産業会」にも積極的に参画し、測定機器メーカー、アプリケーションを活用するメーカーなどと協業しながら業界を健全に発展させたい。飲料、農業、環境対策などさまざまなアプリケーションが見込まれ、社会問題解決に役立つと期待している。
2017年3月には会社設立70周年を迎える。変化が激しい環境に合わせて、1年1年柔軟性をもって対応していきたい。さらに30年後に迎える100周年に向けて、どのような会社になるべきかのビジョンを示していきたい。