当社を取り巻く環境は、国内の電力関連機器の動きが活発で、自由化をにらんだ新規発電所の新設、送電・変電設備の増強投資が相次ぐ。大手電力会社が発表したハーネスのアルミ化も、当社が先行開発したアルミを使った端子台にとって追い風となる。
中近東ではクウェート、カタールなどで高級油脂を精製する化学プラント投資が活発で、東南アジアでも火力発電所などのインフラ投資が盛んだ。北米向けも鉄道向けを中心に受注が好調で、この動きは今年も継続すると見ている。
受注増に対応し、生産体制の強化も継続させる。みなみ草津工場では昨年ロボット組み立てラインが稼働。生産合理化・コストダウンも継続させる。新旭工場でも、日々の工夫を積み重ね、さらなる自動化を推進していく。自動機の内製を行う自社生産技術についても、より一層の体制強化を行う。品質保証体制も強化し、設計上不良が出ないようなさらなる製品のつくりこみを実践する。物流体制の合理化も進める。17年GW明けの稼働を目指し、みなみ草津工場内に今年3月、工場機能も併せ持った6階建ての物流施設を着工する。
中期経営計画「ビジョン100」では20年度に売上高100億円を目指しており、新製品・新事業への投資も継続させる。
一般産業向けでは鉄道向けスイッチデバイスの新製品を投入、昨年開発に成功したバリアフリーLEDチップにも注力。可視光通信技術を持つアウトスタンディングテクノロジー社とも提携し、LED照明を活用した情報伝達手段「コミュライト」の販売も含め、昨年発足した商事部の活動を活発化させる。