昨年は欧州を中心に、新しい顧客への採用が増加した。特に、製造現場とオフィスを安全につなぎ、情報を最適に表示する窓として“Smart Portal”という新コンセプトのインターフェース「SP5000シリーズ」も貢献し売り上げを伸ばすことができた。
今年はブランドを「Pro-face by Schneider Electric」に改め、相互の組織連携をより強化する。
営業面ではHMIのスペシャリストとして今まで培ってきた提案力・課題解決力に加え、シュナイダーエレクトリックの幅広い製品群を提供できるという強みを最大限活用していく。シナジーを生かし、お客さまにトータルでソリューション提案を行うことで、日本国内のみならず、世界にさらなる付加価値を届けていく。
新製品では、4月発売予定の産業用PC「PS5000シリーズ」と、満を持して投入するフリースタイルソフトウエア「BLUE」に大いに期待している。
これはハードウエアの制限に捉われないマルチデバイス・マルチ解像度の製品。ジェスチャーオペレーションが可能な動的画面を、誰もが容易に作りやすく、変更しやすい環境として提供する。
タッチパネル用の作画データをタブレット用に流用するなどが簡単にできるため、エンジニアの工数削減に貢献できる。
製造業のIoT化(IIoT)は当社にとっても追い風だ。HMIの技術に加え、無線、コネクティビティ、ネットワーク化といった基盤が活用できる。シュナイダーエレクトリックとしてもデバイスのスマート化や機器間のネットワーク強化が得意で、安全計装やSCADA、分析ソフトからクラウドアプリまで提供できる。顧客にとって役立つソリューションをグループで提供していきたい。